トヨタ自動車は、空飛ぶクルマと呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発する米ジョビー・アビエーションに対し、5億ドル(約740億円)の追加出資を行うことで合意したと発表しました。この新たな資本注入により、トヨタによる同社への累計出資額は8億9,400万ドルに達します。

今回の出資は規制当局の承認等を前提に2億5,000万ドルずつ2回に分けて実行されます。調達資金は、商業運航に必要な米連邦航空局(FAA)からの型式証明取得の完了や、商業化第1フェーズに向けた量産体制の整備に充てられます。

自動車製造ノウハウと先端航空技術の融合がもたらす都市交通の変革

トヨタとジョビーは7年近くにわたり協業関係を結んでおり、トヨタの技術者がカリフォルニア州の生産拠点に常駐して「トヨタ生産方式(TPS)」のノウハウを伝授し、機体製造工程の効率化やモーター関連部品の共同開発を推進してきました。

ジョビーは型式証明手続きにおいて全5段階中4段階目をすでに完了しており、都市型航空交通(UAM)市場の実用化競争で世界トップクラスの進捗を見せています。

“エアモビリティは日常の移動を根本から変革する可能性を秘めています。今回の追加投資は、ジョビーの技術力と商業ビジョンに対する強い信頼の証です。” — 中嶋裕樹(トヨタ自動車副社長)

商業運航開始に向けた型式証明審査と量産ラインの立ち上げを加速

ジョビーが開発する機体はパイロット1名と乗客4名を乗せ、最高時速約320キロメートル(200マイル)で飛行可能です。完全電動のため運航時に温室効果ガスを排出せず、騒音も従来のヘリコプターに比べて大幅に抑えられています。

ドバイや米国での初期商業サービスの立ち上げを控える中、世界最大の自動車メーカーによる強力な後ろ盾は、静かでクリーンな移動革命を現実のものとする大きな推進力となります。

Frequently Asked Questions

トヨタによるジョビーへのこれまでの総出資額はいくらですか?

今回の追加出資5億ドルを合わせ、これまでの累計出資額は8億9,400万ドル(約1,300億円)となります。

ジョビーの電動エアタクシーの航続性能はどの程度ですか?

乗客4名を乗せて最高時速約320kmで飛行し、1回の充電で約160kmの航続距離を有します。

Sources

トヨタ自動車 ジョビー 空飛ぶクルマ eVTOL エアモビリティ 次世代交通