米連邦議会は本日、『影の船団(シャドウ・フリート)』と呼ばれる無保険・船籍偽装タンカーの世界的ネットワークに対し、包括的な二次制裁を科す『海上制裁実効化法』を可決した。法案は上下両院で拒否権行使を封じる圧倒的多数で承認された。

本法は米財務省外国資産管理局(OFAC)および沿岸警備隊の権限を大幅に強化し、制裁対象のロシア・イラン産原油を輸送する船舶に関与した外国企業に対し、米ドル決済網からの排除や資産凍結を命じることができる。

海上抜け穴の徹底遮断へ

約600隻の老朽タンカーが西側の安全基準外で運航され、公海上でAIS(自動船舶識別装置)を切って洋上積み替えを行う手口が常態化していた。

海上制裁実効化法の主要骨子
条項 制裁対象 ペナルティ内容 施行時期
第1編:便宜置籍国の監視 安易な船籍登録を行う国々 米港湾への寄港禁止・米ドル取引停止 即時
第2編:P&I保険組合規制 外国の船主責任相互保険組合 二次金融制裁・資産凍結 60日以内
第3編:洋上積み替えの禁止 公海上で不審な石油積み替えを行う船舶 差し押さえ令状および資産没収 30日以内
第4編:中継港湾ターミナル 積み替え用製油所・港湾施設 法人および役員に対する個人制裁 90日以内

EUおよび同盟諸国との緊密な連携

法案の条文は欧州委員会および英外務省と綿密にすり合わされ、欧州の対ロ制裁第15弾と完全に歩調を合わせる形で策定された。

“私たちは国家侵略を支える闇の資金動脈を遮断します。議会は、海上制裁が確実に執行されることを全世界に示しました。”

大統領による署名は48時間以内に行われる見通しで、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の海軍と連携した監視活動が直ちに展開される。

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