クリケットのイングランド男子代表は金曜日、パキスタンのムルタン・クリケット・スタジアムで行われた第1テストで、147年にわたるテストクリケットの歴史でも屈指の劇的な逆転勝利を収めた。第1イニングでパキスタンに556点の大量得点を許しながらも、イングランドは7ウィケット823点(宣言)という驚異的なスコアで応戦し、最終的に1イニングと47点差で勝利した。過去2,500試合を超えるテストマッチにおいて、第1イニングで500点以上を奪われたチームが2回目の打撃を行うことなくイニング勝ちを収めたのは史上初めてのことだ。
テストクリケット史上4位のチーム総得点であり、2009年以来世界で初めて800点の大台を突破したこの歴史的スコアの原動力となったのは、同じヨークシャー州出身のハリー・ブルックとジョー・ルートが第4ウィケットで築いた454点のパートナーシップだった。気温37度に達するムルタンの猛暑のなか3日目と4日目にわたって打ち続けた2人は、1957年にコリン・カウドリーとピーター・メイが西インド諸島戦で樹立した411点のイングランド記録を67年ぶりに塗り替えた。
ブルックの電光石火の317点とルートのキャリア最高262点
25歳のブルックはわずか310球で自身初のトリプルセンチュリー(300点)に到達した。これは2008年にインドのヴィレンダー・セワグが南アフリカ戦で記録した278球に次ぐテスト史上2番目のスピード記録であり、最終的に29本の4点打と3本の6点打を含む317点を挙げた。イングランド選手の300点達成は1990年にグラハム・グーチがインド戦で333点を記録して以来34年ぶり6人目となる。また、ルートはこの試合の序盤にアラスター・クックを抜いてイングランド歴代最多得点記録を更新したうえ、375球で自己最高の262点をマークした。
150オーバーで1オーバーあたり5.48点というハイペースで得点を重ねたイングランドは、267点のリードを奪った4日目午後にオリー・ポープ代行主将がイニング宣言を行った。150オーバーにわたる守備で心身ともに消耗したパキスタン打線は第2イニング開始直後から総崩れとなり、クリス・ウォークスが初球でアブドラ・シャフィクをLBW(レッグ・ビフォア・ウィケット)に仕留めると、4日目終了時点で6ウィケット82点と絶체絶命の窮地に追い込まれた。
“ムルタンの酷暑のなかで800点以上を奪い、さらに平坦なピッチで10ウィケットを奪い切ったことは、ハリー・ブルック、ジョー・ルート、そして投手陣全員の驚異的な体力と技術、信念を証明している。” — オリー・ポープ(イングランド男子テスト代表 代行キャプテン)
ジャック・リーチが勝利を決定づけ、パキスタンは6連敗に
最終5日目の午前にはサルマン・アリ・アーガ(63点)とアーメル・ジャマル(55点ノットアウト)が第7ウィケットで109点の粘り強いパートナーシップを見せたものの、左腕スピナーのジャック・リーチが下位打線を切り崩し、6.5オーバー30失点4ウィケットの活躍を見せた。体調不良で入院したアブラル・アフメドが打席に立てなかったこともあり、初出場のブライドン・カース(2ウィケット)やガス・アトキンソン(2ウィケット)の好投も光ったイングランドは、昼食休憩前にパキスタンを220点でオールアウトに仕留めた。
この敗戦により、シャン・マスード主将率いるパキスタン代表はテストマッチ6連敗となり、2021年2月以降ホームでのテストマッチ11試合連続未勝利という深刻な低迷が続いている。一方、ブレンダン・マカラム監督率いるイングランド代表は世界テスト選手権(WTC)対象の3連戦で1勝0敗と先승し、来週同じくムルタンで開催される第2テストへ弾みをつけた。
Frequently Asked Questions
ムルタンで行われたパキスタンとの第1テストでイングランドはどのような記録を打ち立てましたか?
テスト史上4位の7ウィケット823点(宣言)、ブルックとルートによる英国新記録の454点パートナーシップ、そして500点以上を失った後にイニング差で勝利したテスト史上初の快挙を達成しました。
ハリー・ブルックとジョー・ルートはそれぞれ何点を記録しましたか?
ハリー・ブルックはテスト史上2番目の速さとなる322球で317点を記録し、ジョー・ルートはキャリア自己最高となる262点を挙げました。

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