ブラジル北部パラ州の港湾都市ベレンで土曜日朝、第232回「シリオ・デ・ナザレ」の水上巡礼(ロマリア・フルヴィアル)が執り行われ、グアジャラ湾の水面が花々や旗、賛美歌に包まれた。色とりどりに装飾された数百隻の船舶がナザレの聖母像をベレン港へと護送するこの水上行進は、200万人以上が練り歩く日曜日の大行進に先立つ象徴的な催しである。

夜明けとともに河畔のイコアラシ地区を出航した木彫りの聖母マリア像は、ブラジル海軍の艦艇「ガルニエ・サンパイオ」の甲板に安置され、漁船や定期フェリー、カヌー、タグボートに囲まれながら約10海里の航路を進んだ。港湾当局やパラ州観光局の管理のもと、船上からは約5万人の巡礼者が祈りを捧げた。

グアジャラ湾を彩った信仰の船団

有名なヴェーロ・ペーゾ市場近くの歴史的な波止場「エスカジーニャ・ド・カイス・ド・ポルト」に着岸すると、聖母像は国家元首級の栄誉礼と花火で迎えられた。その後、1万5,000台以上のオートバイが連なる「モト・ロマリア」へと引き継がれ、土曜夜のキャンドル行進に向けて市内を行進した。

1793年から毎年続くシリオ・デ・ナザレは、2004年にブラジル国立歴史芸術遺産院(IPHAN)によって国の無形文化財に登録され、2013年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。宗教的な信仰心だけでなく、ミリティヤシの繊維で作られる伝統玩具や、マニソバ、パト・ノ・トゥクピといったアマゾン伝統料理を祝う文化祭典でもある。

“シリオ・デ・ナザレはアマゾンの脈打つ精神的・文化的な心臓であり、信仰と連帯、そして文化遺産を祝うためにベレンで200万人の人々を結びつけています。” — ブラジル国立歴史芸術遺産院(IPHAN)

COP30気候サミットを見据えたアマゾン文化遺産の継承

労働組合間統計・社会経済調査局(DIEESE)の推計によると、2024年の祭礼期間中には市内のホテルや宿泊船が満室となり、地元経済に3,500万ドル以上の経済効果をもたらすと見込まれている。

また、この週末に披露された都市インフラの改修事業は、2025年11月にベレンで国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されることからも国際的な注目を集めており、アマゾンの豊かな文化と環境保全を世界に示す機会となっている。

Frequently Asked Questions

シリオ・デ・ナザレ祭における「ロマリア・フルヴィアル」とは何ですか?

ロマリア・フルヴィアルはグアジャラ湾を約10海里にわたって渡る水上巡礼で、装飾された数百隻の船がイコアラシからベレン中心部までナザレの聖母像を護送する伝統行事です。

ベレンのシリオ・デ・ナザレには何人の巡礼者が参加しますか?

毎年10月の第2週末には200万人以上の信者や観光客がベレンに集まり、世界最大級のカトリック巡礼行事として知られています。

Sources

シリオ・デ・ナザレ ベレン ブラジル ユネスコ無形文化遺産 アマゾン パラ州 COP30