オーストラリア連邦上院は、連邦環境法を抜本的に刷新する「ネイチャー・ポジティブ」法案を可決し、独立した国家環境規制機関「Environment Protection Australia(EPA)」の創設を正式に決定しました。この歴史的な法制化は、オーストラリアにおける環境規制の枠組みとして過去20年間で最大規模の改革となります。

新法に基づき設立されるEPAは、透明性の高い公募プロセスで任命される最高経営責任者のもと、政府から独立した法定機関として活動します。全国の大規模開発事業や資源採掘プロジェクトに対する環境影響評価の審査および順守状況の監査を一元的に担います。

20年ぶりとなる連邦自然保護法の大改革

新法の最大の特徴は、違法行為に対する前例のない厳罰化です。保護区の違法な土地造成や森林伐採、有害物質による水質汚染などを犯した企業に対し、最高で7億8000万オーストラリアドル(約760億円)の民事制裁金を科す権限がEPAに付与されます。

環境保護団体や生態学の研究者らはこの採決を歓迎し、固有種の絶滅危機や生息地の破壊に歯止めをかけるためには、厳格で独立した法執行機関の設置が急務であったと評価しています。

“Creating Australia's first national independent environment watchdog delivers a tough cop on the beat to enforce conservation laws and hold bad actors accountable.” — タニア・プリバセック豪環境・水資源相

違法伐採と汚染行為に対する巨額の制裁措置

さらに法改正では、客観的で正確な環境データを集約・公開する「Environment Information Australia」も新設され、将来の開発計画における意思決定の透明性を担保します。

連邦政府は、幹部陣の指名手続きや担当職員の移管を経て、今後6か月以内にEPAが正式な規制監督業務を開始する見通しであることを明らかにしました。

Frequently Asked Questions

オーストラリア新環境保護庁(EPA)の主な役割は何ですか?

連邦環境保護法の執行、開発プロジェクトの環境アセスメント審査、違法伐採等の取り締まりを独立して行います。

違法な環境破壊に対する最高罰金額はいくらですか?

重大な違法伐採や汚染を行った企業に対し、最大で7億8000万豪ドルの民事罰金が科されます。

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