米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スー会長兼最高経営責任者(CEO)は木曜日、サンフランシスコで開催された「Advancing AI 2024」イベントにおいて、次世代AIアクセラレータ「Instinct MI325X」および第5世代EPYCサーバー向けCPU(開発コード名:Turin)を正式に発表しました。
今回の発表は急拡大する生成AIハードウェア市場において圧倒的な強さを誇る米エヌビディアのシェアを奪還するための強力な布石であり、卓越したメモリ密度とオープンなソフトウェア環境を武器にクラウド事業者にアピールしました。
Instinct MI325Xが誇る圧倒的なHBM3Eメモリ容量と帯域幅
旗艦モデルとなるInstinct MI325Xは、業界最高水準となる256GBの超高速HBM3Eメモリと毎秒6.0テラバイトの広大なメモリ帯域幅を実現しています。AMDの測定によると、メタの「Llama 3.1」などの主要大規模言語モデル(LLM)の推論処理において、エヌビディアの競合製品「H200」を最大1.3倍上回る性能を発揮します。
MI325Xの量産出荷は2024年第4四半期に開始される予定で、デル・テクノロジーズ、HPE、レノボ、スーパーマイクロなどの大手サーバーベンダーが2025年初頭から搭載製品を順次投入する計画です。
“AI represents the most transformative technology revolution in fifty years. Our new Instinct accelerators and EPYC processors deliver the performance, memory, and open software needed to scale generative AI globally.” — Lisa Su, Chair and CEO of Advanced Micro Devices
データセンターを革新する192コアの第5世代EPYC Turin
同時に発表されたサーバー向けCPU「第5世代EPYC Turin」は最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用し、単一ソケットで最大192コア/384スレッドを搭載。クラウドの仮想化ワークロードにおいて競合x86プロセッサの最大2.7倍の圧倒的な処理能力と電力効率を達成しました。
スーCEOは投資家に対し、データセンター向けAI半導体の世界市場規模予測を上方修正し、企業による生成AI導入の加速によって2028年までに市場全体が5000億ドル(約75兆円)規模に達するとの見通しを強調しました。
Frequently Asked Questions
AMDのInstinct MI325XはエヌビディアH200と比べてどのような優位性がありますか?
256GBのHBM3Eメモリと6.0TB/sの広帯域を備え、大規模言語モデルの推論でH200を最大30%上回るスループットを実現します。
第5世代EPYC Turinプロセッサの主な特長は何ですか?
Zen 5アーキテクチャによる最大192コア構成で、データセンターにおける計算密度と電力効率を大幅に向上させます。





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