メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領は30日夜、首都メキシコシティの歴史的建造物である国立宮殿で中南米各国の首脳や国際使節団を招いた送別夕食会を主催し、激動の6年間にわたる大統領任期を正式に締めくくりました。

晩餐会にはブラジルのルラ大統領、コロンビアのペトロ大統領、チリのボリッチ大統領、キューバのディアスカネル大統領ら地域の左派首脳が集結し、「AMLO(アムロ)」の愛称で国民に親しまれたベテラン政治家の退任を称えました。

手厚い社会福祉政策と任期末の急進的司法改革の遺産

2018年12月に「第4の変革」を掲げて就任したロペスオブラドール氏は、任期を通じて6割を超える異例の高支持率を維持しました。高齢者向け年金の創設やマヤ鉄道などの巨大インフラ整備、最低賃金の引き上げを推進し、数百万人の貧困脱却を実現しました。

一方で任期末には、最高裁判事を含む全裁判官を国民投票で直接選出する抜本的司法改革法や、国家警備隊を軍の統制下に置く憲法改正案を成立させ、司法の独立性や投資環境を巡り国内外から強い懸念の声も上がりました。

“I retire with a peaceful conscience and my heart full of gratitude. The transformation of our homeland is in the extraordinary and capable hands of Claudia Sheinbaum.” — アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール、メキシコ合衆国退任大統領

クラウディア・シェインバウム新大統領への歴史的継承

ロペスオブラドール氏は政界を完全に引退し、南部チアパス州の私邸で余生を過ごす意向を改めて表明しました。1日には、長年の側近で前メキシコ市長のクラウディア・シェインバウム氏に大統領の象徴であるサッシュ(たすき)を正式に引き渡します。

6月の総選挙で歴史的圧勝を収めたシェインバウム氏は、メキシコ建国以来初となる女性大統領として宣誓を行います。強固な議会基盤を武器に、前政権の社会福祉路線の維持と市場への安心感醸成という重責を担います。

Frequently Asked Questions

ロペスオブラドール大統領が任期末に成立させた主な改革は何ですか?

全米の裁判官を直接公選制とする司法改革と、国家警備隊を軍の指揮下に置く憲法改正です。

メキシコの次期大統領に就任するのは誰ですか?

前メキシコ市長のクラウディア・シェインバウム氏で、同国史上初の女性大統領となります。

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