フランスのパリ市当局は月曜朝、市内を囲む全長35キロメートルの主要環状道路「ブルバール・ペリフェリック」全線において、最高制限速度を従来の時速70キロから50キロへと引き下げる作業を完了しました。

市道路局の作業班は日曜深夜、ポルト・マイヨやポルト・ド・バニョレなどの区間で最後の標識取り替えを行い、10月1日から地区ごとに段階的に進められていた工事をすべて終えました。

全線35キロメートルで標識掛け替え工事が完了

パリ市は、ペリフェリックの沿道400メートル以内に居住する約50万人の市民が、長年にわたり車両排ガスに含まれる二酸化窒素や慢性的騒音に苦しんできたと指摘し、公衆衛生の改善が主眼であると説明しています。

環境監視機関ブリュイパリフの試算によると、最高速度を50キロに制限することで、夜間の沿道騒音レベルは2〜3デシベル低減すると見込まれています。

“Lowering the speed limit on the Périphérique is a vital public health measure that protects half a million Parisians living along the corridor from unbearable noise and toxic vehicle exhaust.” — Anne Hidalgo, Mayor of Paris

住民の健康保護と通勤ドライバーの反発が交錯

一方で、イル・ド・フランス地域圏の保守派首長らや自動車利用者団体は、減速措置によって郊外からの通勤者の移動時間が延び、日中の交通渋滞が深刻化するだけだと強く反発しています。

パリ警視庁は環状道路沿いに設置された自動速度取締機(オービス)の設定を新基準の時速50キロに更新しており、超過車両に対する取り締まりが即日開始されました。

Frequently Asked Questions

パリの環状道路ペリフェリックの新しい制限速度は?

全線35キロメートルにわたり、従来の時速70キロから時速50キロに引き下げられました。

なぜ速度制限の引き下げが実施されたのですか?

沿道住民50万人の大気汚染被害の軽減、夜間騒音の抑制、交通事故の減少を目的としています。

Sources

パリ ペリフェリック 制限速度 大気汚染 イダルゴ市長 環境政策