男子テニスの欧州選抜と世界選抜による対抗戦「レーバーカップ2024」は2026年9月23日、ベルリンのウーバー・アレーナで最終日を迎え、カルロス・アルカラス(スペイン)がテイラー・フリッツ(米国)を6-2、7-5のストレートで下し、チーム・ヨーロッパを13-11の劇的な逆転優勝に導きました。敗れれば世界選抜の3連覇が決まる極限のプレッシャーの中、21歳の若き王者が圧倒的な実力を発揮しました。

1勝につき3ポイントが付与される最終日、ヨーロッパは4-8の劣勢からスタートしました。アルカラスがキャスパー・ルードと組んだダブルスを制し、アレクサンダー・ズベレフがフランシス・ティアフォーに逆転勝ちしたことで通算スコアは10-11に。勝ったチームが優勝となる最後のシングルスに勝敗の行方が託されました。

1万3500人のファンが沸いた最終日、劇的な大逆転ロード

第1セット、アルカラスは時速150キロを超える剛腕フォアハンドと絶妙なドロップショットを自在に操り、全米オープン準優勝のフリッツを翻弄。わずか32分、アンフォーストエラーわずか3本という完璧なテニスで相手のサービスゲームを2度破り、6-2で先取しました。

第2セットはフリッツも時速210キロのビッグサーブで応戦し、互いにキープを重ねて4-4の緊迫した展開に。第9ゲームではフリッツにブレークポイントを握られたものの、アルカラスは果敢なサーブアンドボレーと鮮やかなパッシングショットで凌ぎ、ベンチのラファエル・ナダルらチームメイトを総立ちにさせました。

“僕たちは今日、強い決意を持って臨み、最後の1球まで戦い抜きました。キャプテンのビョルンのラストイヤーにこのトロフィーを捧げることができ、一生忘れられない瞬間になりました。”

名将ボルグとマッケンローの勇退を飾る新世代エースの圧巻劇

試合が動いたのは第5ゲーム後の第11ゲーム、アルカラスがライン際を射抜くバックハンドのウィナーで待望のブレークに成功。第12ゲームのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを最初のマッチポイントで沈めると、黒い特設コートになだれ込んだチームメイトたちと歓喜の抱擁を交わしました。

この栄冠は、第1回大会から7大会連続で主将を務めてきたビョルン・ボルグ氏と世界選抜のジョン・マッケンロー氏にとって最高の花道となりました。今大会で獲得13点中8点をひとりで叩き出したアルカラスは、名実ともに男子テニス界の絶対的リーダーであることを世界に証明しました。

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