世界保健機関(WHO)とアフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)は22日、アフリカ全土で感染が拡大するエムポックスに対処するため、ワクチンや治療薬を公平かつ透明に配分する新組織「アクセス・配分メカニズム(AAM)」を正式に発足させたと発表した。
この枠組みはユニセフやワクチンアライアンスGaviなどと連携し、限られたワクチン供給を最も必要とされる流行地域の最前線医療従事者やハイリスク群へ迅速に届ける単一のパイプラインを確立する。
コロナ禍でのワクチン格差の再発を防ぐ国際協調
アフリカでは2024年に入り感染力の強い変異株「クレード1b」が猛威を振るっており、15カ国で3万件を超える感染疑いと800人超の死者が確認され、緊急事態宣言が出されている。
全症例の約9割が集中するコンゴ民主共和国が最初の配分対象となり、欧米諸国から寄付されたババリアン・ノルディック社製ワクチンが供給される。
“アフリカ諸国が命を救うワクチン供給の後回しにされた過去の過ちを二度と繰り返してはなりません。このメカニズムは公平性を現実の運用に移すものです。”
流行動向とアフリカ奥地での保冷輸送ロジスティクス
すでに各国から280万回分の寄付が表明されているが、熱帯雨林の奥地に点在する地域へ品質を損なわずに輸送する超低温保冷管理の構築が課題となる。
WHOの現地支援チームが首都キンシャサに入り、来月開始される集団接種に向けて医療関係者への実務訓練を開始している。




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