中国国家統計局が27日に発表した8月の一定規模以上の工業企業(年間売上高2000万元以上)の利益総額は前年同月比17.8%減少し、今年最大の月間下落率を記録した。今週、中国指導部が異例のスピードで金融・財政両面の大型景気刺激策を打ち出した背景にある実体経済の深刻な減速を浮き彫りにした。
8月の大幅な減益により、7月に記録した前年同月比4.1%増の回復基調は一転し、1〜8月累計の工業企業利益は前年同期比わずか0.5%増の4兆6500億元(約6630億ドル)と、1〜7月累計の3.6%増から急ブレーキがかかった。
工場出荷デフレと内需不足が重工業や自動車の収益を直撃
国家統計局の于衛寧(ユー・ウェイニン)統計師は、有効な国内需要の不足、生産者物価のデフレ継続、工業地帯を襲った記録的な猛暑や洪水、さらに前年8月の比較ベースが高かったことが利益を押し下げたと説明した。8月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比1.8%下落し、約2年間にわたり工場出荷価格のマイナスが続いている。
業種別では、長期化する不動産不況の影響を強く受ける鉄鋼製錬や非金属鉱物製品、石炭採掘などの川上・建設関連産業で大幅な減益となったほか、激しい価格引き下げ競争が続く自動車製造や太陽光パネル関連でも採算悪化が目立った。
“有効な国内需要の不足と複雑な外部環境の逆風が8月の工業企業の収益を圧迫しており、マクロ政策支援の加速的な実行が求められている。”
ハイテク製造業の底堅さと「5%前後」成長目標死守への政策総動員
全体的な落ち込みのなかでもハイテク製造業は堅調さを維持し、航空宇宙、電子機器、半導体製造装置、スマート家電などの利益は輸出受注や政府の産業高度化支援に支えられ、1〜8月累計で前年同期比10.9%増を記録した。
エコノミストらは、今回の厳しい8月統計こそが中国人民銀行と共産党中央政治局が今週、超長期特別国債の追加発行や家電買い替え補助金、利下げなどを総動員した直接の理由であり、通年の経済成長率目標「5%前後」の達成に向けて政策実行が急務になっていると指摘している。




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