米航空宇宙局(NASA)の技術陣は22日までに、フロリダ州ケネディ宇宙センターにおいて大型木星探査機「エウロパ・クリッパー」への推進剤注入作業を完了し、来月の打ち上げに向けた主要な技術的節目を通過した。
作業員らは機体内のチタン製燃料タンク16基に対し、総重量約2750キログラムに及ぶ自己着火性推進薬を慎重に充填した。これは探査機の総質量のほぼ半分を占める。
ケネディ宇宙センターでの極めて危険な充填工程を完遂
展開時の太陽電池パネルの全幅が30メートルを超えるエウロパ・クリッパーは、NASAがこれまでに建造した惑星探査機の中で最大規模を誇る。
総開発費50億ドルの大型ミッションは、スペースXの超大型ロケット「ファルコンヘビー」により発射され、火星や地球の重力アシストを利用しながら約29億キロを飛行し、2030年4月に木星周回軌道に到達する。
“推進剤の充填は打ち上げ前における最も危険を伴う作業です。チームは見事に任務を成し遂げました。”
未知の地下海洋ワールドを探る10年にわたる挑戦
現地到達後、探査機はエウロパの地表からわずか25キロメートルの超低高度を含む49回のフライバイを実施し、氷浸透レーダーなどで氷殻下の構造を直接探る。
エウロパの氷の下には地球の海全体の2倍以上の塩水が存在すると推定されており、太陽系内で生命存在の可能性が最も高い天体として世界中の科学者から注目を集めている。




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