米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は22日、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が捉えた衝突銀河「Arp 107」の最新合成画像を公開した。暗黒の宇宙空間に浮かぶその姿は、まるで微笑んでいるかのような「宇宙の笑顔」として世界中で話題を呼んでいる。

地球から約4億6500万光年離れたこじし座に位置するArp 107は、2つの銀河が互いの巨大な重力で引き合い、数万光年にわたって恒星や星間物質を撒き散らしながら合体しつつある天体だ。

4億6500万光年の彼方で繰り広げられる重力のアート

中心に巨大ブラックホールを持つ大型のセイファート銀河の縁を、小型の銀河が数億年前にかすめるように通過したことで強い潮汐力が発生し、笑顔の口元のような弧状のガスと塵の帯が引き伸ばされた。

今回の画像は近赤外線カメラ(NIRCam)と中間赤外線観測装置(MIRI)のデータを統合したもので、NIRCamが銀河内の古い星々の分布を捉える一方、MIRIが厚い塵を透過して激しく星が誕生している現場を鮮やかに浮き彫りにした。

“ウェッブ望遠鏡のおかげで銀河衝突の現場をかつてない解像度で解剖し、ガスの圧縮によって新たな星の命が生まれる瞬間を観察できます。”

宇宙の破壊と再生:赤外線が暴く爆発的星形成

正面衝突とは異なり、斜めからの衝突であったため大型銀河の環状構造が保たれ、極めて繊細で美しい潮汐の架け橋が形成された。

天文学者らは、約40億年後に隣のアンドロメダ銀河と衝突合体することが確実視されている我が天の川銀河の遠い未来を予測する上でも、Arp 107は極めて貴重な観測対象であるとしている。

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