イスラエル国防軍(IDF)とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは27日までに、30年以上にわたり同組織を率いてきた最高指導者ハッサン・ナスララ書記長が、ベイルート南部郊外ダヒエ地区にある中央地下司令部を狙ったイスラエル軍の大規模空爆で死亡したことを公式に確認した。
この発表は、イスラエル・レバノン国境および中東全域で激化する紛争において歴史的な転換点となる。64歳のナスララ師は1992年からヒズボラ書記長を務め、精密誘導ミサイルの膨大な兵器庫とイランとの深い戦略的結びつきを背景に、同組織を中東有数の軍事勢力へと拡大させてきた。
「新秩序作戦」が地下司令部複合施設を精密攻撃
イスラエル軍の発表によると、空軍の戦闘機が「新秩序作戦(オペレーション・ニュー・オーダー)」と命名された作戦を遂行し、ハレト・フレイク地区の集合住宅の地下に構築された要塞化司令部に向けて数十発の大型地中貫通爆弾(バンカーバスター)を投下した。ヒズボラの軍事指導部が集結しているとのリアルタイムの機密情報に基づく攻撃だったとしている。
この空爆ではナスララ師のほか、南部戦線司令官のアリ・カラキ氏や複数の上級作戦司令官、イランの軍事顧問らも死亡した。ヒズボラはレバノンメディアを通じて声明を発表し、長年の指導者の死を追悼するとともに、シューラ(評議会)を中心に後継体制の協議を進めている。
“ハッサン・ナスララが世界を恐怖に陥れることはもはやできない。我々の部隊はイスラエル国民に対する差し迫った脅威を排除するため、情報に基づく精密攻撃でベイルートの中央地下司令部を打撃した。”
地域情勢への波紋と国際社会による沈静化の呼びかけ
ベイルートでは前例のない規模の爆発により複数の高層建築物が倒壊し、衝撃波が首都全域に響き渡った。ダヒエ地区の住民数千人が夜間にベイルート中心部や北部諸県へ避難し、レバノン暫定政府は3日間の公式服喪期間を宣言する一方、民間防衛隊が瓦礫の下での捜索・救助活動を続けている。
国際社会ではワシントン、ブリュッセル、国連安全保障理事会で緊急の外交協議が相次いだ。米国政府高官が長年の攻撃に責任を持つ組織に対するイスラエルの自衛措置として理解を示す一方、欧州各国や国連指導部はイランを巻き込んだ地域全面戦争を防ぐため即時の自制を強く求めた。




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